こんにちは。
ただいまセラーナさんのお母さん、ヴァレリカさんを探しにソウル・ケルンまでやって来た、
ニャン吉です。
いや、俺そんなこと言ってませんよ?
「あら、そうでしたかしら?なんだか妙な幻聴が聞こえるようですわ」
・・・・・・だいぶお疲れのようですね。
なんだか暗に “早くお母さんを探してちょうだい!!” と言われているようだ。
やべえ。
声に出ていたか。
気を付けねば。
ていうか、
もう “幽霊恐い” なんて言ってらんねえ。
あそこにいる幽霊に道を聞いてみるぜ!!
ついでにヴァレリカさんを見たかどうかも聞いてみないとね。
ヘイ!!そこの幽霊さん!!
道に迷っちゃったので、どこをどうに行けばいいかの道順と、あとババア・・・じゃなくて、吸血鬼のご婦人を見たかどうかを・・・。
「ごめん、わかんね」
そうですかー。
それじゃ仕方ないですね、他の幽霊さんに聞いてみますね。
ヘイ!!そこの幽霊な彼女!!
ちょっと聞きたいことがありまして。
「もしかして、あっちの野郎に聞いてたことかしら?」
そう!!それです!!
ご存じですか?
「ごめん、知らない」
そうですか、じゃあ、他の人に聞いてみますね。
ヘイ!!そこの角つき兜のイカした幽霊さん!!
「いや、つか、質問の内容が聞こえてきたし」
あ、そうなんですか。
「ていうか、みんな知らねえと思うぞ。自分のことで手一杯だからな」
なんで?
「だってお前、ここの連中は “魂縛” かけられてここへ送られて来ちゃったんだぜ?時間の感覚もなくなっちゃってるわ、出られねーわでもう大変だぜ」
「まあ!!こんなところで一生を過ごさなければならないなんて!!」
ちょっ、セラーナさん!?
「いや、まあそうなんだけどよ」
あれ?わりと冷静ですね。
「出られねーもんは仕方ねーしな。ま、出られるうちにとっとと出ろよ。お前らは生きてるんだろ?」
ええ、まあ・・・。
「私は死んでますのよ」
えっ!?
「お嬢ちゃん!!あんた足があるのに!!」
「おま、ビックリさせるんじゃねーよ」
“吸血鬼” という単語はスルーですか。
「ある意味何でもありだからな、ここは」
なんて豪胆な・・・。
まあいいや、ありがとうございました。
あ、そっか。
えーと、地図地図・・・。
「地図なんて頼りになりませんわよ」
セラーナさんが “地図を見ろ” って言ったんじゃん。
「あら!!あそこに幽霊さんが!!」
ほんとにいい性格だぜ。
「あの、アルヴァクを探してほしいんです。“逃げろ” って言ったら、律儀に逃げ回っていて・・・」
つか、アルヴァクって誰ですか?
ああ!!ちょっと落ち着いて・・・。
「うわあぁぁーん!!アルヴァクぅぅー!!どこにいるんだぁぁぁぁ!!」
うおっ!!わかった!!探すから!!
「うえぇぇぇーん!!」
歩いていればそのうち見つかるんじゃないかな。
「そうかもしれませんけれど・・・あらあ!?」
へ?なに?
「あの方をご覧になって!!」
あの方?・・・あれえ!?
「へ?」
「なんで?」
なんで?って、だって・・・。
「貴女、足がありますわよ?」
「え?アハハー、そんなわけ・・・」
「どうしたこれ!!なんつー中途半端な!!」
取り敢えず落ち着いてください。
「そうですわ。冷静になりませんと」
「そ、そうね。まず深呼吸を・・・ス~、ハ~・・・」
「つかさ、処理落ちってヤツじゃね?これ」
おっと、以外と冷静ですね。
「だってさー、それ以外に考えられなくね? “魂縛” かけられたのは確実なんだしさ」
はあ、それは・・・。
「しかし、中途半端なのは気になるわね」
そうですねぇ。
「・・・・・・ま、いっか!!」
へ?
「だって、足があるのってたぶんワタシだけじゃん?目立っていいよね!!」
なんか・・・、たくましいな。
「そうですわね・・・じゃなくて!!早く母を見つけてくださいませ!!」
わわわ、分かってますともぉ!!
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スカイリム観光案内【ソウル・ケルン①】
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