こんにちは。
ただいまウィンドヘルムへ向かっている、
ニャン吉です。
ちょうど分岐点に着いたところなので、標識を確認したいと思います。
文字が薄くなってる。
ちょっと読むのは至難の技だが、無理矢理解読すると、
せめて文字を白いペンキで書き直してくれればいいのに。
おっしゃ!!気合いを入れるぜモーちゃん!!
「よしきた!!乗れ!!」
ほんとだ。
しかも着ている服は “粗悪なチュニック” に “ボロボロのズボン”、足には “フットラップ” を巻いてるじゃないか。
なんとなく覚えがある装備なので、ちょっと止まってくれないか?
「いいけど・・・まさかまた変な人なんじゃ・・・」
大丈夫だよ・・・たぶん。
「そんなアンタに!!疲労回復の健康ドリンクはどうだい!?」
おねーさん、やたら元気だね。
「あ、なんだ、カジートかよ。まあいいや、カジートなら買ってくれるだろ?これ」
ん?何を?・・・あっ!!
カジートにはとっても嬉しいスクゥーマじゃないか!!
買うとも買うとも!!いくら?
「一本56ゴールドだよ!!」
56ゴールド?
エルスウェーアではもうちょい安かったけど・・・まあいいか。
全部おくれ。
「まいどあり!!ところでカジートさん。こんなのもあるんだけどな」
ん?・・・あっ!!
子どもの頃によく食べた、つか今も食べるけどムーンシュガーじゃないか!!
スイート・ロールにかけると美味しいんだよ!!
「だろ、だろ!?たったの140ゴールドだよ!!」
たっけーな。
エルスウェーアではもうちょい安く・・・まあいいか、全部おくれ。
「まいどあり!!」
ところでおねーさん、これ他の種族には売ってないよね?
「売ってない売ってない!!カジートさん限定だよ!!」
ならいいんだけど。
(ケッケッケッ。ぼったくり価格でも全部買ってくれるとは。チョロいぜ)
では、ここから商談といこうか(威圧)。
「へ?」
~~~~~~数十分経過~~~~~~
「ちょ・・・待って!!もうアタシお金ない!!」
え?そうなの?
この魔法の巻物も買い取ってもらおうと思ったのに。
「だってもう31ゴールドしかないんだ!!89ゴールドなんて出せないよ!!」
そうなの?
でもビタ一文まけられないよ。
「無理だってば!!これの他にもいろいろ売りつけやがって!!アタシの1200ゴールドを31ゴールド残しで持ってったあげくスクゥーマ代とムーンシュガー代まで取り戻しやがったろうが!!」
「チクショー、楽して儲けようと思ったのに!!」
いやいや、ダメですよ。
これらはカジートにとってはなんでもないけど、つか、摂取しすぎるとさすがにヤバいけど、カジート以外にはマジでダメなシロモノなんです。
「いや、分かってんだけどさぁ・・・」
発想の転換ですよ(説得)。
今俺が貴女に買い取ってもらったアイテムを売って、まず資金を作るんです(説得)。
「資金?」
冒険者か賞金稼ぎになるのも手ですね(説得)。
あとは傭兵とか(説得)。
まあ、商才があるならカジートキャラバンを探して商売のコツを教えてもらって、何かの店を持つのもいいかもしれません(説得)。
でも貴女はオークですから、冒険者の方があってるかもしれませんね(説得)。
戦闘に長けた種族ですし(説得)。
楽ではないけど楽しいですよ(説得)?
今俺が売ったアイテムも全部遺跡に潜り込んでGETしたものだし(説得)。
「お前・・・」
はい?
「お前いいヤツだな!!」
そうですか?自分じゃ分かりませんが。
「なんか謎の感動を覚えた!!」
“謎” は余計だけど、まあいいか。
「こんな危ない稼業とはオサラバする決心がついたよ!!まずは資金作りだな!!どこかで見かけたらまた声をかけてくれ!!じゃあな!!」
へ?ああ、じゃあな。
つか、素直なおねーさんだなぁ。
いいのか?俺の言葉の端々に “説得” が見え隠れしてたのに。
さすがに “威圧” は最初しかしてないけど。
「その説得を成功させた話術で最高級飼い葉の値段も値切ってくれ。それよりも前方に建物が見えてきたぞ」
へ?
てことは、もうそろそろウィンドヘルムに着くかな?
えーと、マップマップ、と。
おっしゃ!!気合いを入れろぉ!!
「よしきた!!」
モーちゃんを預かってもらわなきゃ。
すみませーん。
モーちゃんを預かって頂けないでしょうか。
え?
「今、“モーちゃんを預かってほしい” 、と言ったのか・・・?」
はい、まさしくその通りですが・・・?
「・・・・・・」
あの~・・・?
「・・・・・・分かった(涙声)」
ありがとうございまーす。
若干涙声だったのが気になる・・・。
モーちゃん、君行く先々で恐れられてるけど、まさか “スカイリムお馬さん同盟” の会長以外にも恐れられている何かをやっているのかい?
「え~?身に覚えはないなぁ」
・・・・・・ぜってー嘘だ。
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スカイリムの街道から【ウィンターホールド~ウィンドヘルム③】
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